「そろそろ家を買いたい。
でも、調べたら今年は天中殺だった」
そんなふうに、住宅展示場の帰り道やローン相談のあとで、ふと手が止まってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家は、人生でいちばん大きな買い物のひとつです。
だからこそ「時期が悪いなら待つべき?」「もう契約してしまったけれど大丈夫?」と、不安が大きくふくらみやすいテーマでもあります。
先にお伝えすると、天中殺に家を買うことは「絶対にしてはいけないこと」ではありません。
大切なのは、その住まいの話が「どう始まったか」を見つめることだと、私は受け取っています。
この記事では、算命学の考え方をもとに、次のことをやさしく整理していきます。
- 天中殺に家を買うのは避けた方がいいと言われる理由
- あなたの天中殺がいつなのかがわかる早見表
- 買う・待つを決めるための3つの判断軸
- 契約・引き渡し・建築・賃貸など、ケース別の考え方
- すでに買った方、待つと決めた方が今できること
香織こんにちは、白石香織です。
私も天中殺の時期に、離婚と退職が重なって「住む場所」を決め直した一人です。
あのときの迷いや怖さを思い出しながら、できるだけ正直にお話ししますね。
結論:天中殺に家を買うのは「絶対NG」ではない|分かれ目は”始まり方”
算命学では、天中殺に「自分から新しく始めること」は慎重に、と言われています。
一方で、天中殺の前から準備してきたことや、家族の事情などで流れとして決まったことは、必要以上に恐れなくてよいとする考え方が一般的です。
つまり「天中殺かどうか」だけで○か×かを決めるのではなく、その家の話がいつ・どんな気持ちから始まったのかを見ることが、判断のいちばんの手がかりになります。
そもそも天中殺とは?12年に2年めぐる「充電期」
天中殺(てんちゅうさつ)とは、算命学で12年のうち2年間めぐってくる特別な時期のことです。
算命学では、時間を「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせで数えますが、10と12では数が合わず、どうしても十二支が2つ余ります。
この「天の支えが届きにくい2つの支」にあたる年や月が、その人にとっての天中殺だと考えられています。
「殺」という字の印象から怖い時期と思われがちですが、私はこの時期を結果を焦らずに種をまき、自分を充電するための季節と受け取っています。
外へ広げるより、内側を整えることに向いている2年間、というイメージです。
【関連記事】算命学の宿命とは?運命との違いと「変えられない設計図」の読み方
なぜ「天中殺に家を買うのは避ける」と言われるのか
家は、これから何年も暮らしの「土台」になるものです。
算命学では、天中殺は足もとの支えが一時的に揺らぎやすい時期とされているため、土台づくりを新しく始めることには慎重さがすすめられてきました。
また、天中殺には「現実の判断が理想や勢いに傾きやすい」とも言われています。
普段なら立ち止まるはずの条件を見落としたり、「今しかない」という気持ちに押されたりしやすい、という意味合いです。
ここで大事なのは、家そのものが悪くなるわけではないということ。
あくまで「決め方」に気をつけたい時期、と考えると肩の力が抜けるかもしれません。



私が天中殺の時期に感じたのは、「早く安心したい」という焦りでした。
仕事も家庭も一度に失って、せめて住まいだけは確かなものがほしかったんです。
今思えば、天中殺の慎重さは「焦りで大事なものを決めないで」というメッセージだったのかもしれません。
【早見表】あなたの天中殺はいつ?2026年以降の住まい選びカレンダー
天中殺には6つのタイプがあり、タイプによって2年間の時期が異なります。
家づくりの計画は数年がかりになることも多いので、今と次の天中殺を一緒に確認しておくと安心です。
| 天中殺のタイプ | 前回の天中殺 | 次(または現在)の天中殺 | 2026年10月時点 |
|---|---|---|---|
| 子丑(ねうし)天中殺 | 2020年・2021年 | 2032年・2033年 | 天中殺ではない |
| 寅卯(とらう)天中殺 | 2022年・2023年 | 2034年・2035年 | 天中殺ではない |
| 辰巳(たつみ)天中殺 | 2024年・2025年 | 2036年・2037年 | 天中殺が明けたばかり |
| 午未(うまひつじ)天中殺 | 2014年・2015年 | 2026年・2027年 | 天中殺の最中 |
| 申酉(さるとり)天中殺 | 2016年・2017年 | 2028年・2029年 | まもなく天中殺 |
| 戌亥(いぬい)天中殺 | 2018年・2019年 | 2030年・2031年 | 天中殺ではない |
たとえば申酉天中殺の方が「2年後くらいに家を」と考えている場合、ちょうど天中殺に重なる可能性があります。
逆に辰巳天中殺の方は、充電期を終えて動き出しやすい流れに入ったと言われるタイミングです。
天中殺の切り替わりは「節分」が目安
算命学の1年は、1月1日ではなく立春(2月4日ごろ)から始まります。
そのため、たとえば午未天中殺の方の天中殺は、2026年の立春から2028年の節分(2月3日ごろ)までとなります。
契約日や引き渡し日を考えるときは、カレンダーの年ではなく節分を区切りにして見てみてください。
自分の天中殺タイプの調べ方
天中殺のタイプは、生年月日から出す「日干支(にっかんし)」で決まります。
日干支とは、生まれた日を十干と十二支の組み合わせで表したもので、命式(めいしき=生年月日から割り出す宿命の設計図)の中心となる部分です。
算命学の命式計算サイトや万年暦で日干支を調べたら、下の一覧で照らし合わせてみてください。
| 日干支の範囲 | 天中殺のタイプ |
|---|---|
| 甲子〜癸酉 | 戌亥天中殺 |
| 甲戌〜癸未 | 申酉天中殺 |
| 甲申〜癸巳 | 午未天中殺 |
| 甲午〜癸卯 | 辰巳天中殺 |
| 甲辰〜癸丑 | 寅卯天中殺 |
| 甲寅〜癸亥 | 子丑天中殺 |
【関連記事】算命学の日干とは?10種類でわかる本質と「無理のない生き方」
天中殺に家を買うか迷ったら|判断を分ける3つの軸


「天中殺だからやめる」「気にせず買う」の二択ではなく、3つの軸で今の自分を見つめてみることをおすすめします。
どれか一つで決めるというより、3つを重ねて全体の傾きを感じ取るイメージです。
軸1:天中殺に入る前から動き出していた計画か
算命学では、天中殺の前に始めたことの「続き」は、天中殺の影響を受けにくいと言われています。
たとえば天中殺前から土地を探していた、住宅ローンの事前審査を進めていた、という場合は、すでに流れの中にある計画と考えることができます。
反対に、天中殺に入ってから急に思い立ち、ゼロから物件探しを始めるケースは、少し立ち止まって考えたいところです。
軸2:自分の「欲」からか、暮らしの「必要」からか
天中殺には、自分の意思で積極的に動くよりも、周りの流れに身をまかせる方がなじむと言われています。
転勤、子どもの進学、親の介護、賃貸の契約満了など、暮らしの事情から「住まいを変える必要」が生まれた場合は、自然な流れとして受けとめてよいという考え方があります。
一方で「せっかくなら理想の家を」「人に自慢できる家を」という気持ちが強いときは、天中殺が明けてからでも遅くないかもしれません。
軸3:焦りや不安で決めていないか
「金利が上がる前に」「この物件はもう出ないかも」という言葉に、気持ちが急かされていないでしょうか。
天中殺は判断が勢いに流されやすいと言われる時期だからこそ、一晩おいても同じ気持ちかを確かめることが大切です。
資金計画やローンについては、占いではなくファイナンシャルプランナーや金融機関など、お金の専門家にも必ず相談してくださいね。
| 判断の軸 | 前向きに進めやすい状態 | 立ち止まりたい状態 |
|---|---|---|
| 始まり方 | 天中殺の前から計画していた | 天中殺に入ってから急に思い立った |
| 動機 | 家族や暮らしの事情による必要 | 見栄や理想を叶えたい気持ちが中心 |
| 心の状態 | 時間をおいても気持ちが変わらない | 「今しかない」と焦っている |



離婚した直後、私は勢いで小さなマンションの購入を考えたことがあります。
でも、この3つの軸に当てはめてみると、全部「立ち止まりたい」側でした。
結局は賃貸に移って2年間を過ごしましたが、天中殺が明けたころには住みたい街も、働き方もすっかり変わっていて。
あのとき待ってよかったと、今は心から思っています。
ケース別|契約・引き渡し・建築・賃貸はどう考える?
家を買うまでには、申し込み・契約・着工・引き渡し・入居と、いくつもの段階があります。
算命学では、一般的に「物事を始める決断」をした時点がもっとも重視されると言われています。
よくあるケースを表にまとめましたので、ご自身の状況に近いものを参考にしてみてください。
| 状況 | 算命学での考え方の目安 |
|---|---|
| 天中殺前に契約し、天中殺中に引き渡し・入居 | 始まりが天中殺前のため、大きく気にしなくてよいとされる |
| 天中殺中に土地を買い、家を建てる | 長い計画のスタートになるため、できれば慎重に。急がないなら天中殺明けの着手も選択肢 |
| 天中殺中に賃貸へ引っ越す | 「仮の住まい」として柔軟に考えやすい。充電期の拠点づくりとして前向きにとらえる人も多い |
| 今の家をリフォーム・修繕する | 今あるものを整える行動は、天中殺と相性がよいと言われる |
| 転勤・介護など事情による住み替え | 流れに沿った動きとして、必要以上に恐れなくてよいとされる |
| 夫婦で天中殺の時期が違う | 主体となって決める人を中心に見ることが多い。不安なら二人の命式を合わせて見てもらうと安心 |
なお、見方は流派や鑑定士によって少しずつ異なります。
表はあくまで考えるための目安として使い、迷いが大きいときはご自身の命式全体を見てもらうのがおすすめです。
天中殺中にもう家を買った・どうしても今買う人へ|心を整える4つの過ごし方


すでに契約を済ませた方や、事情があって今買うと決めた方も、どうか自分を責めないでください。
天中殺に買った家だから不幸になる、ということはありません。
算命学で大切なのは「その時期をどう過ごすか」です。
- 完璧な家を目指しすぎない:内装や家具は少しずつ。暮らしながら育てていく家だと考える
- 家族や周りの声をよく聞く:自分ひとりで決めず、人の意見を取り入れることで流れが整いやすいと言われる
- お金の計画に余白をもたせる:繰り上げ返済や大きな追加出費は、天中殺明けにあらためて検討する
- 家を「充電の場所」にする:休む・学ぶ・整えるための拠点として、心地よさを大切に育てる



「天中殺に買ってしまった」と検索して、この記事にたどり着いた方もいるかもしれませんね。
その家で過ごす日々を丁寧に積み重ねていけば、きっとあなたを支える場所になっていきます。
天中殺は、家に「根を張る準備」をする時間だと思ってみてください。
待つと決めた人へ|天中殺は「家選びの種まき期」今からできる準備リスト


天中殺明けまで待つと決めたなら、その時間は決して無駄ではありません。
むしろ、焦らずに情報を集められる今こそ、後悔しない家選びの土台をつくる好機です。
- 住みたいエリアを、平日・休日・夜と時間を変えて歩いてみる
- 家計を見直し、無理のない返済額をお金の専門家と一緒に確認する
- 「どんな暮らしをしたいか」を家族で話し合い、優先順位を書き出す
- モデルハウスや内見は「買う前提」ではなく「学ぶ目的」で見て回る
- 自分の命式を知り、どんな環境で力を発揮しやすいかを理解しておく
最後の「命式を知る」について少し補足します。
算命学には、命式を星で読み解く「陽占(ようせん)」という見方があり、その中心が性格や価値観を表す十大主星(じゅうだいしゅせい)です。
たとえば、蓄えることや家庭を大切にする「司禄星(しろくせい)」を持つ人は、住まいに安心感を求めやすいと言われています。
こうした「自分にとっての心地よさの軸」を知っておくと、天中殺明けの家選びで迷いにくくなります。
天中殺と家の購入に関するよくある質問
Q. 天中殺に家を買うと、悪いことが起きますか?
天中殺に家を買ったからといって、必ず悪いことが起きるわけではありません。
算命学では「思いどおりに進みにくい」「判断が勢いに流されやすい」と言われる時期なので、決め方に気をつけるという意味合いで受け取るのがよいと私は考えています。
Q. 年の天中殺だけでなく、月の天中殺も気にした方がいいですか?
天中殺には年だけでなく、1年のうち2か月めぐってくる月の天中殺もあります。
年の天中殺ほど大きな意味はないとされますが、契約日などを選べる余裕があるなら、避けておくと気持ちが楽になるかもしれません。
ただし、日程にこだわりすぎて良いご縁を逃してしまっては本末転倒なので、あくまで参考程度に。
Q. 天中殺が明けたら、すぐに家を買ってもいいですか?
天中殺明けは、充電した力を外に向けやすい時期と言われています。
ただ、明けてすぐは気持ちが前のめりになりやすいので、天中殺中に集めた情報をもとに落ち着いて判断するのがおすすめです。
種をまいた畑から、芽が出るのを確かめるようなイメージですね。
Q. 「宿命中殺」があると言われました。家の購入に関係しますか?
宿命中殺(しゅくめいちゅうさつ)とは、生まれ持った命式の中に天中殺の要素がある状態のことです。
宿命中殺を持つ人は、天中殺の時期の影響を受けにくい、あるいはその時期にかえって力を発揮しやすい場合もあると言われています。
命式の組み合わせによって読み方が大きく変わるため、気になる方は専門家に個別に見てもらうと安心です。
まとめ:天中殺は、家を「焦らず選ぶ」ための充電期間
天中殺に家を買うことについて、算命学の視点からお話ししてきました。
ポイントをふり返ります。
- 天中殺に家を買うのは「絶対NG」ではない
- 判断の分かれ目は「始まり方」「動機」「心の状態」の3つの軸
- 天中殺前からの計画や、暮らしの事情による住み替えは必要以上に恐れなくてよいとされる
- すでに買った方は、家を「充電の場所」として丁寧に育てていけば大丈夫
- 待つと決めた方は、今を後悔しない家選びの種まき期にできる
天中殺は、あなたから何かを奪う時期ではなく、本当に大切なものを見極めるための時間です。
家は「いつ買うか」と同じくらい、「どんな自分で住むか」が大切なのだと、私は自分の2年間から教わりました。



「私の場合は、契約日をずらした方がいい?」「夫婦の命式で見るとどうなの?」など、個別の迷いは記事だけでは答えきれないこともありますよね。
私自身、ひとりで抱えていた不安を誰かに話せただけで、ずいぶん心が軽くなりました。
天中殺の時期の具体的な判断に迷ったら、算命学にくわしい専門家に一度相談してみるのもひとつの方法です。
